2009年1月23日金曜日

路上にて

 ・THE BIG ISSUE JAPAN

 月に2回、1日と15日に発売される雑誌。とはいっても書店では売っていないので知らない人はかなり多いと思う。
ではどのように出回ってるのかというと街頭での手売り。ただし販売出来る人はホームレスに限られる。

 これはホームレスを自立、支援するための雑誌。もとはイギリスの雑誌。売れると本体価格300円のうち、160円が販売者個人の収入になる。その収入で社会復帰を目指す。

 4口5年前、ワールド・ビジネス・サテライトというニュース番組(僕はこの番組と故筑紫哲也氏の多事争論しか"ニュース"と言えないと思う)で知る。
 当時、友達が新宿で働いていたので早速、
『新宿の西出口あたりでホームレスが売ってる本を買って欲しいんやけど。どの号でもいい。』
と頼んだ。
以来、自分も新宿に行って販売者が目にとまればちょくちょく買ってた。
 さて。この号は新宿で購入したのではない。となり町の駅前だ。最近は新宿にも足が遠のいていたので、この雑誌も忘れかけていた。そんな時に出会えた。ただ、久しぶりに買えた喜びよりも、この街に住んでから目につかなかった、いや、隣町とはいえ地元にホームレスはいないと思ってたので、え!?マジで!?と驚いた気持ちが強かった。
 不景気、ネットカフェ難民、日雇い派遣や就職氷河期なんて言葉が浮かぶ。夕方のニュースとは名ばかりの、演出された番組が取り上げるだけじゃなく現実にあるんや。こんなベッドタウンまでその波が来てる。対岸の火事ではない。自分も怪我や病気がキッカケで何時そうなるか…といった危機感を改めて感じた。
 改めてというのは、僕も生活保護を申請したいと市役所へ行ったことがある。しかし、終始、親や兄弟に相談してもらえないかという対応。身内に相談出来ないからここに来たんだが、と言っても進展しない。話を聴く姿勢はとっているが門前払いしたい態度がみえてる。あの時期は家賃も払えず経済的にも肉体的にも精神的にも困窮していた。そんな、一歩間違えばホームレスになっていたかもしれない自分がいた。

 今回出逢った販売者は若かった。35口45歳だろうか。少し訛りがあるからどこからかここにたどり着いたのだろうか。
ただ、ホームレス全員がこの雑誌で生計をたててるわけではない。やはり人との付き合いが苦手だったり、恥ずかしさ、負けてしまったなんとも言えない後ろめたさなんかもあるだろう。でも、資源ゴミや燃えないゴミの日に空き缶などを集めて生計をたててる人よりは、街頭に立って積極的にモノを売ろうとする人からは買いたい。自身が売った本の利益で社会復帰を目指す。前向きさ、自立心、現状を打破したい気持ちを持ってる人は好きだから。自分もつらい時期があったからこそ応援したい。

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