いやいや、例によってオークションでロードバイクをちまちま検索してて、気になるバイクにエンカウント。
コルナゴのメキシコ。
クロモリでフォークがメッキ。
塗装が美しい。。。
そのくせ値段が安い。
出品者情報を見ていくと、ヴィンテージバイクの整備販売をしている自転車屋さんだった。
「店頭販売にて、オークションに入札せず電話いただけたら10%OFF」
というひとことがあったので、今朝早速電話した。
商品のことで気になることがひとつあったのも確か。でも、本題は別にあった。
そう、モゼールのこと。
10%OFFのことを確認して、コルナゴメキシコに付いていないアジャストボルトのことをたずねたあと、モゼールの相談をもちかけた。
BBの軸が短くFDとクランクが干渉してるんですけど、と伝えると、ぼくの説明が足りない部分を電話口で補完していろいろと答えて下さった。
「急なお願いですが、コルナゴの実車も確認したいので、モゼールに乗っていきますから見てもらうことは可能ですか?」
「何時ごろ来られますか?」
「12時半ごろには着くと思います」
「じゃあその時間だれが来ても断るようにしてあけておきます。念のために電話番号を〜」
てな流れでいそいそと目黒にある自転車屋さんへ。
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こんにちは〜と挨拶して早速店内でモゼールをみてもらうことに。
駅前の自転車屋さんでは、これこれこんな風に言われました。と、病院でいうところの問診をしながらクランクを回しつつギアをアウターインナーとガチャガチャ。
「FDの位置を変えることで改善するかも。ズラしていいですか?」
「はい!ぜひお願いします!」
前輪を外して整備台に固定。FDとチェーンリングの位置を変える。これだけで全然違うとか。適正な位置より7ミリくらい上についてた。
そのFDの位置でギアのクリアランスを調整。
ボルトを緩める、締める、スイートスポットを探す。
途中、FDを力で曲げる。
再度、ボルトを緩める、締めるを繰り返す。
「これで不具合は解消したはずです。これ以上よせるとチェーンがあたってチリチリ音がする。それをストレスに感じる人もいるのでこの位置で大丈夫だと思います。」
確かにBBはふさわしいものが付いていない。ただ、交換となると3万くらいすると。
この時代のパーツは今の時代のパーツと違って、さっき力で曲げたように、パーツ自体がゆるく設計されてるというか、遊びの部分がある、こんな風なこともおっしゃってた。
悪くいえば、いいかげんな時代。
でも、それぐらいの余地があるのが好い加減とも言える。
「これで調子が悪くなったらまたいらしてください」
「また来ます!」
「気をつけて。安全運転で!」
結局、1時間くらいをモゼールに割いてもらった。
コルナゴのメキシコを購入するかどうかの話にはならず
「ご縁があったら〜」
とオーナーも積極的に話をもちかけないのも気持ち良い。
気持ち良く乗れないなぁと、手放すこともチラッと考えたりもしていたモゼール。
頼れるお店がみつかったことで、安心して乗れるようになったのがすごく嬉しい。
片道15キロあるけど、十分通える距離。
また行きます!