ちょっと回想。
夏のスクーリングにあわせて通い始めたピアノ教室の先生と、もうひとつ別の教室が、ほぼ毎年合同で開催しているそうな。まぁ、他の生徒さんはピアノマン、あ、ピアニストか、を目指してると思うのですよ。そのなかで僕は試験のためだけに通ってる、言わば通りすがりのようなポジション。なので、先生も最初から「飛び入りで参加してみませんか?いい経験になると想いますよ」と声をかけてくれたのです。
今後、子どもたちの前で弾くかもしれない予行演習みたいな感じになるかなぁ、それに使用するピアノがベッヒシュタインだとか。このピアノに触る機会なんてそうそうないだろうし、即OKしたのでした。その話が4月くらいだったかなぁ。そこからはバイエルだけでなく、課題曲にしたショパンの雨だれ(NHKテキストの編曲)を中心にレッスン。
なんとか暗譜もでき、先生も納得できるぐらいに最後まで弾けるようになった。
当日。
ひとりドタキャンで不参加があり、下は幼稚園?くらいから上は僕と同年代のセミプロの方まで、生徒総勢7名と先生がたの演奏。
天井が高いフロア。ステージがないのが、より緊張しなかったかも。
発表会前にリハーサルとはいえない5分くらい鍵盤を触る時間。そこで感触や椅子の高さを確かめる。僕は5番目。あっという間に順番がきた。腕、指が固い。ほぐせない。やるだけのことはやった。はじめの音を出すまでがこわかった。
14小節あたりでつっかえた。ここはなんなく弾けるはずだった。先生も後半を心配していたぐらい。もうね、何回弾き直してもだめ。指と鍵盤をみる。楽譜は目の前にある。でも見ない。みたら音符がたくさん目に飛び込んできて、余計に焦ると思ったから。6〜7回そこを弾きなおしただろうか。なんとか進めた。ここから記憶は断片的でよく覚えていない。前日まで、この部分は溜めようとか、強弱を心がけようとか考えてたのが、ぜーんぶ飛んだ(笑)
まーね、それでも始まれば終わるもんで、最後の音を出して、起立して一礼。
小学生たちも小さい手でよく弾けてたし、セミプロの人もすんごいグルーヴが出てた。
会場のセッティングも自分たちでやるので、イスを片付けたあとぼーっとしてたら、1人のお母さんが喋りかけてきてくれた。短期間であそこまで弾けるのは凄いって言ってくれた。いえいえ、まだまだです、なーんて謙遜なんかしませんよ。ありがとうございます。
お母さんとしゃべってたら、今日弾いた女の子の妹かな?がかけて来て、「あげる」と薔薇の花をくれた。びっくりした。男は僕だけだったから珍しかったのかなぁ。女性からお花をもらうのは初めてだったから嬉しかったー。
今日、当日の演奏を録音したやつを聴いた。今日まで聴けなかった。いやぁ、ひどい(笑)。つっかえまくってる。今聴いても変な汗がでたわ。
でも、いい時間だったなー。貴重な経験をさせてもらった。こんどはちゃんとやりたいね。んん?今度?(笑)
そんなピアノ教室も今日でひとまず最後。お世話になりました。たとえ10分でも毎日弾くようにします。ありがとうございました。