会場の横。アナウンスと清志郎の声が切れ切れに聴こえる。ウサギが見えた。一気に楽しくなってきた。
「今日も俺んちだと思って最後まで楽しんでってくれ。頼むぜ!」
「本日は、忌野清志郎 青山ロックンロールショーにおいで下さいまして誠にありがとうございます。」
会場内は爆音でゴキゲンなナンバーが流れてる。音楽が終わると拍手。それに対して「盛大な拍手をありがとうございます」と返ってくる。なんて素敵なショーなんだ!
事前に渡されたメッセージカードと引き換えに、遺影に使われた写真のポストカードをもらう。その笑顔を見たら涙が溢れてきた。
「ももも、もう一発いくかい!?」
個人が持ち寄った花束やなんかはスタッフに預けることになってる。のちにスタッフから献花用の花を渡されるようだ。
会場をぐるぐる列が進み、すれ違う人の中には泣いている人も。そんな人をみてもらい泣きしそうになる。
「みなさま。大変長らくお待たせしたことをお詫び申し上げます。また、恐縮なお願いごとがございます。献花台の最前列での写真撮影はご遠慮下さい。それ以外でしたら構いません。よろしくお願い致します」
そんなアナウンスが流れる。まるで、規制の緩いライヴ会場だ。僕も列を離れてウサギを撮ったりデッカイ看板を撮ったりした。2人3人で来ている人はそれらをバックに写真を撮り合っている。
いいなぁ。撮りたい。撮って欲しい。僕と同年代のご夫婦とおぼしき人が撮り終わった所に声をかけて撮ってもらった。ありがとうございました。
屋内に入る。足元には紙吹雪がいっぱいだ。先を見ると紅白の垂れ幕。その中央に遺影がある。みんなギリギリまで写真を撮っている。遺影を撮るのってどうなの!?と思ってた。でも、なんか遺影であって遺影でないような。パーティーのような。僕も撮りました。
列が前に近づき、献花用の薔薇を持ったスタッフがいる。
真紅、ピンク、オレンジ。僕はオレンジをもらった。もうすぐ最前列だ。あんなにこの場所へ来たかったのに、どうしようなんて思う。ドキドキしてきた。
最前列だ。みんな静かに手をあわせている。花に囲まれでっかい笑顔の清志郎。位牌の後ろに函。ちっちゃい函だ。でも、それに収まりきらないものもみんな知ってるし、みんな貰っている。
愛車のオレンジ号やギターがある。手をあわせて祈った。でも、言葉が浮かばない。もっとたくさんの色んなことを伝えたいのに、言葉にならない。すぐに目を開けてしまった。清志郎を見上げると感情が抑えられず叫んでいた。
「清志郎ー!ありがとう!」
僕の声に触発されたのか、みんなも呼びかける。泣いた。歩きながら、部屋の隅で泣いた。
何度も振り返りながら部屋を出て、立ち止まりそうになると、「立ち止まらないようにお願いします」と言われながら、散らばっている紙吹雪を拾った。
「すべてのみんなに感謝します!愛してまーす!」
外にでるともう夜だ。へたり込んでる人や放心状態の人もいる。列は途切れることなく続いている。
とても長く、アツい1日が終わろうとしている。
こんな素敵なイベントに、ロックショーにこられて、哀しみもあるけど嬉しく思う。
受付時間を延長し、親切な対応のスタッフ、何より一般者を受け付けるようにして下さった関係者、ご遺族の心配りに、心より感謝の気持ちを伝えたい。
「どうもありがとう!愛してまーす!」
今日、ここにきて何か変わったかと言えばよくわからない。より解らなくなったし、より偉大な人だというのが解った。
そんななので、整理をつけるにはもう少し時間が必要な気がします。
僕の部屋には、昨日から屈託のない笑顔をたたえた清志郎がいます。
ピンクのフレームを買いに行こう。





葬儀・・・というより、ライブ。華やかでしたね。
返信削除見送るにふさわしい好天気に恵まれ本人も喜んでいるでしょう。だいぶ並んだでしょ?
ポストカードの顔、すでに仏様のように穏やかですね。
ああいう写真、私も今のうちに撮っておこうかな、
DVD録画は忘れずにします。
うまく録画できるかわかりませんが、了解しました。
今夜は1杯飲みながら放送を見るとしましょう。